債権回収の定石書。
ただし,初級編。

将棋には定跡がある。
囲碁には定石がある。(これを変換し分けてくれるATOKは偉い!)
上達するためには,ルールを覚えた後で,一定のパターンを学習することが有効だとされている。

法律の現実への適用も同じような面があり,個別のルールである法解釈の他に,その現実的適用を覚える必要がある。
しかし,学習に適した教材はなかなかない。

本書は,数少ない法律の定石の学習に適した教材のひとつで,企業の法務担当者を対象に,企業間取引における売掛金回収をテーマとしている。
実務でたびたび出合う具体的な場面を想定して,考慮すべき点と採るべき対応が述べられており,入門者向け定石書といって良い位置づけの本である。

真剣に読み込む基本書,専門書の類ではなく,気楽な読み物テイストで隙間の時間に読み流すことができるし,この手の本としては比較的安価であるので,幅広くお勧めである。

【おすすめ対象読者】
企業の法務担当者
債権回収の相談を持ち込まれる可能性のある全ての法律家

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