このブログは高島法律事務所の弁護士 野田隼人(滋賀弁護士会)が主に弁護士その他法律関係者向けに色々なことを書いてます。
当事務所へのご相談・ご依頼をご検討中の方は,高島法律事務所の事務所ホームページをご参照下さい。
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「サービス」関連のものを続けて読んでいます。
広い意味の「サービス業」の傑物たちをとりあげた9つのノンフィクション短編からなる本。
取り上げられている人たちがあまりに傑物過ぎて,自分のサービスにどのように生かしていったら良いかを決めあぐねています。
こつこつと努力して大成したという話もなくはないですが,ほとんどが,自分のサービスへの圧倒的な愛で綴られていますから。
即効性はないかもしれない本。
ただ,読み物として非常におもしろい。
「サービス」に関するノウハウ本では,天丼屋も三助もゲイバーも取り上げるのは難しいでしょ?
短い時間で読めますから。
【おすすめ対象読者】
1話15分くらいを読むくらいの時間ならある大人。
さて,今回紹介する本は,といきたいところだが,題名の通りである。
サービスに関するマーケティングの入門書。
私は弁護士の役割を,法的な知識と技術を用いたサービス業あるいは援助職,と理解している。
提供しているのは「サービス」だと分類すれば,そのマーケティングの際にも,サービス・マーケティングに関する既存の豊富な知見を用いることができるからであるし,援助職と理解すれば援助技術に関する既存の豊富な知見を用いることができるからである。
サービス・マーケティングの視点から見た場合,弁護士の提供するサービスは,典型的な経験財で,しかも人生で1度購入するかどうかというレベルのものであるので,サービス一般のマーケティング手法を全面的にそのまま導入するのは困難である。
そして,入門書である本書は,サービス・マーケティングの一般的な話を述べているので,本書を日常の事務所運営に直接反映させることはできないだろう。
しかしながら,それでもなお,マーケティングで悩む多くの人にこの本はお薦めである。
今後の事務所の展開について,きっと,新しい視点を与えてくれるだろうから(あくまで推測)。
【おすすめ対象読者】
事務所経営に影響力をもっている全てのスタッフ。
これを読んでも,「今頃~」といわれそうなくらい売れた本だと認識しているのだが,どうだろうか?
身のまわりで聞いてみても,この本を読んだ人は多い。
著者は,お金を自分のために働かせることを学ぶべきという。
会計の理解,投資の理解,市場の理解,法律の理解を組み合わせて,有利な投資機会を見つけ出し,積極的に投資せよという。
この先の数十年と後の世代のことを考えれば,賛同できる考え方ではないかと思っている。
幸い,私には法律と市場についての一応の理解があるので,会計と投資を学ぶことで,何かは実行できるだろう。
明るい未来を夢見てなんてたいそうなものではなく,しばらくの趣味として,「お金持ち学」を楽しもうと思う。
うまくいったら続ければ良いし,うまくいかなければ方法を変えるだけだから。
心配なのは,この本に従って,自分のお金の使い方を見直した人間は,私の身のまわりでは少ないような気がすることだ。
【おすすめ対象読者】
高校生,大学生,40歳代までで定職についている全ての人。
見たDVDを「読後メモ」カテゴリに入れるかは悩ましいところだが。
Discasでレンタルした。
動機は,ジョニー・デップの出演作だから。
美しいミュージカル映画。
ただ,これを美しいととらえるかどうかは好みの分かれるところだろう。
高校生くらいの英語力があれば字幕なしで視聴できるだろうが,過激すぎて高校生に見せるには不適。
憎しみは復讐をよび,やがて殺戮へと発展していき,悲劇とともに終焉を迎える。
反骨のコツ
團藤重光 伊東乾 編
團藤先生と伊東乾氏の対談集。
刑事訴訟法起草時の理念体系,死刑廃止論の成り立ち,決定論批判と刑罰論,裁判員批判,團藤先生の生い立ちと思想に与えた影響,そして陽明学のススメ。
本書のテーマといっても良い「陽明学の團藤説に与えた影響」に驚かされるとともに,伊東氏の,法を純粋なテクストととして読み解く手法(法学を学ぶと,ついつい忘れがちになる。)に新鮮な驚きを覚えた。
知行合一,正義の骨法
【おすすめ対象読者】
学問としての法学に触れる全ての人。
それから,大学に入学した全ての人。
本日読了。
日本人ノーベル受賞者の研究内容を平易な言葉で説明するとともに,受賞にはノーベル賞級の研究を行うだけでは足りないこと。
ノーベル賞が一定の意図を持って「デザイン」されていること。
その指向は,平和とバランスにあること。
その指向の結果として,日本人が受賞するに至っていること。
日本にいる人間として,そのようなノーベル賞のメッセージをどのように受け止めていくべきであるのか,その理念と施策について。
Web版もあります
伊東 乾の「常識の源流探訪」
2008年10月ころのバックナンバーをお読み下さい。
ノーベル化学賞(2008年) 下村脩博士の研究内容については,
【 2008年ノーベル化学賞受賞!~下村博士が発見したGFP が21世紀の生命科学を変えた~ 】
がわかりやすい(とてもざっくりとした説明だけど,一応わかる。)。
ノーベル物理学賞(2008年)の小林誠博士,益川敏英博士,南部陽一郎博士らの研究内容については,
【 2008年ノーベル物理学賞受賞! ~小林・益川理論とBファクトリー実験~ 】
がわかりやすい。
もっと詳しく研究内容を調べたい方は,ノーベル財団のサイトに記載されている個別の受賞理由を手がかりに探していただきたい。
違う視点からの読み物として,中央日報の記事
日本に学ぶノーベル賞のノウハウ
日本に学ぶノーベル賞 その1「ノーベル賞の政治学を理解せよ」
日本に学ぶノーベル賞 その2 日本の核物理学教授は韓国の10倍
日本に学ぶノーベル賞 その3 皇城新聞がノーベル賞を1905年に紹介
日本に学ぶノーベル賞 その4 伊藤乾教授「ロールモデルが必要」
【取材後記】ノーベル賞、韓日「0対13」に何も感じないのか(1)
【取材後記】ノーベル賞、韓日「0対13」に何も感じないのか(2)
がある。
債権回収の定石書。
ただし,初級編。
将棋には定跡がある。
囲碁には定石がある。(これを変換し分けてくれるATOKは偉い!)
上達するためには,ルールを覚えた後で,一定のパターンを学習することが有効だとされている。
法律の現実への適用も同じような面があり,個別のルールである法解釈の他に,その現実的適用を覚える必要がある。
しかし,学習に適した教材はなかなかない。
本書は,数少ない法律の定石の学習に適した教材のひとつで,企業の法務担当者を対象に,企業間取引における売掛金回収をテーマとしている。
実務でたびたび出合う具体的な場面を想定して,考慮すべき点と採るべき対応が述べられており,入門者向け定石書といって良い位置づけの本である。
真剣に読み込む基本書,専門書の類ではなく,気楽な読み物テイストで隙間の時間に読み流すことができるし,この手の本としては比較的安価であるので,幅広くお勧めである。
【おすすめ対象読者】
企業の法務担当者
債権回収の相談を持ち込まれる可能性のある全ての法律家